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2006年09月24日

コンサート無事終了♪

講師の山本です。

先日、ハープとフルート2本のコンサートのお話を掲載させて頂きました。

お題が「セカンドの楽しみは!?だったのですが、書いているうちになんだかどんどん内容がずれてきてしまい、お題と内容が一致していませんでした・・・。

読んで下さった方、混乱させてしまっていたらほんとにごめんなさい。

今日はこのお題の内容をお伝えしなきゃと思います。

フルートが2本なので、1st、2ndとそれぞれのパートを受け持って演奏しました。ファーストは主にのメロディを担当します。セカンドはファーストの3度下を並行していたり、同じメロディを追いかけっこしたり、色々な役割を持っています。

今回のコンサートでは主に2ndを担当させて頂き、気づくことが多くとてもよい経験になりました。

まず1つめに、音域的にメロディと伴奏形の間に入ることが多いので、メロディと伴奏を同時に聴く耳が鍛えられます。

普段ソロばかりだと、メロディ楽器の性質上、自分のテンポや音程に合わせてもらって当たり前(笑)な世界だったのが、人に合わせるという世界の住人になれるわけです♪

2ndパートは、相手の音を聴き、気を良く読み、相手に合わせるという、当たり前だけれども、とても大事な事を再認識させてくれました。

2つめに、音の役割をよく考えることが出来ることです。

調性のある曲には、主音、導音など、音に名前があり、和音進行の上で重要な働きをします。

メロディを吹く場合だと、導音から主音に導く音程のとり方や、和音から外れている音(非和声音)を解決することなど、横のラインでみていけば大体仕上がることが多いです。

でもセカンドだと、横で見ていっても意味の解らない、だから練習してもどうしても覚えられない音形が出てきまして、焦りました。

そこで落ち着いて、もう一度スコアを見直して、どの調の、どの和音の中の音かを考える作業が必要でした。

それが理解出来ると、絡まっていた糸が一瞬でほどけるような快感が(笑)あり、合わせのたびに和音への理解が深まり、アンサンブルしてるな~という充実感がありました。

3つめに、ファーストの響きを倍増させるためのセカンドですから、自分の響きをファーストになるべく合わせたいと思うことによって、自分の音の鳴りに倍音が多くなる、というおまけがついてきました。

メロディラインを捕らえようとしない分、響きに気がいくのでしょうか、響きのよいホールだったからでしょうか、とても柔らかく演奏することが出来ました♪

このように、多くの気づきを与えてくれる2ndパート、しばらくは病みつきになってしまいそうです(笑)

フルートアカデミーでも、アンサンブルをどんどんやって、ご自分色々なことに気づいて、どんどん上達していって欲しいな、と思います。

「もうソロはつまらない~」「セカンドがやりたい~」と思っていただけるくらいに、ですね♪

ついでに付け加えますと、ハープとフルートの相性は、やっぱり、最高です☆ やればやるほど響きが柔らかく、楽しくなっていくなんて、なかなかないことですから!

2006年09月09日

セカンドの楽しみは!?

講師の山本です。

来週に控えた演奏会の準備も最終調整に入りました。
一旦曲から離れて、気持ちゆったりと基礎練習中心の練習です。

今回はフルート2本、ハープ1本での名曲コンサートです♪

イタリアのバロック時代を代表する作曲家、コレッリ“パストラーレ”から始まって、ドイツバロック時代に当時バッハやヘンデル以上に人気のあったテレマンの2重奏、そしてベルエポックを代表するフランスの作曲家フォーレ“シチリアーノ”を経由し、ハンガリー生まれの兄弟フルーティスト、ドップラーによる“アンダンテとロンド”など、前半はフルートとハープらしい、とてもゆったりとした雰囲気のプログラムになっています。

後半は、イタリアはヴェニスの謝肉祭に、ドビュッシーの“アラベスク”、スペインのリズム“ハバネラ”を題材にしたラヴェルの“ハバネラ形式の小品”、イベールによる、フルートとギターのために作曲されたスペインの香り一杯の“間奏曲”そしてラストには、東洋のリズムや非ヨーロッパ地域の神秘的題材を用いてそこから新しい音の世界を追求していったジョリヴェの“アラ・ルスティカ”・・・。

と、どんどん、リズミックに、プリミティブになっていき、、、フルートとハープのあの、典雅な雰囲気はどこへやら、、、フルートとハープでこんなことも出来るんだというあたらな発見も出来るかも!?という、聴き応え十分のプログラムです♪

9月14日(木曜日)丸の内線茗荷谷駅徒歩5分、ラリール にて \2000 

演奏者は、演奏活動のかたわらラジオのDJとしても活躍されている フルートの吉田千晴さん、 ソロのハーピストとしてオーケストラ等でも活躍されている ハープの彩愛玲さん、 そして私の3人です。

2006年09月07日

Andante や Adagio って、何語?

講師の山本です。

楽譜の頭の所に書かれている Andante や Adagio って、何語か知っていますか?

これはほぼイタリア語で書かれています。

それは17~18世紀のヨーロッパの文化の中心はイタリアだったからです。

これらの音楽用語は、作曲家の意図をより正確に伝えるための手段として書かれている非常に重要なキーワードです。

でも、Moderato=中くらいの速さで  Allegro=はやく  と学校では習いましたよね。


中くらいのはやさってどのくらい?? はやくってどれくらい?? 

疑問に思い、困っていらっしゃる方も私だけではないはず・・・。

先日、楽器店に立ち寄ったら、いい本をみつけました!!

その本によると、音楽用語のほとんどが、今もイタリア人の日常で使われている言葉だということで、例えば、

Allegro (アッレーグロ)=“陽気に” “楽しい” “明るい”   であって、 “はやく” ではない~!?

「あの人はとってもアッレーグロな人」と言えば、「とっても陽気な人」になり、「あの人はとってもはやい人」にはならないそうです・・・。

ではなぜ アッレーグロ=はやい という訳になってしまったかというと、陽気で楽しい気分、ドキドキ、ワクワクする時は自然と心地よいスピード感が伴っているはずで、

ですから、Allegro=はやい というイメージが出来上がってしまったということでした。


どうりでモーツァルトのフルート4重奏1楽章のAllegroは、“はやく”というイメージだと吹けないわけだ・・・。

と妙に納得しつつ、目からウロコの本です!!

皆様も是非お手元において、血の通った人間(作曲家)が、その心を一言で表した《音楽用語》に、体温を感じてはいかが?!


これで納得!よくわかる音楽用語のはなし―イタリアの日常会話から学ぶ
関 孝弘 ラーゴ・マリアンジェラ
全音楽譜出版社 (2006/06/21)